2020世田谷美術館
驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で
世田谷美術館
1936年生まれの現代美術の巨匠三人の版画展のための図録。展覧会は4月18日から開催される予定でしたが、4月8日緊急事態宣言が出た翌日に中止が決定しました。その一週間後に納品された図録です。事態が日に日に悪化していくなか、最後まで旗を振り続けてくださった美術館の方々に心から感謝しています。
都心からデマによってトイレットペーパーが消え危機感が増していた3月中旬、出張校正のために向かった印刷会社のある町のドラックストアでトイレットペーパーを購入して帰っていった美術館の方。制作途中の鮮明な記憶。
ジャケットはディープマット ホワイト 四六Y135kg 表紙と表四に角アールの矩形でニスをひきました。ニスがインクではないごく薄い色に見えるような濃度にするため印刷会社の方に工夫していただきました。想像以上にインクを吸う紙だったので文字のシャープネスには気を使っています。